代表メッセージ
施設や里親家庭で生活している子ども達、巣立った若者達、
定時制高校等に通う貧困家庭の子ども達、卒業した若者達には、
18歳で親を頼らずに自立しなければならない宿命がもたらす強みがあると僕は思います。
これは学生の世界だけで考えてしまうと、その強みはなかなか見えてこないかもしれません。
しかし社会に出て、社会人として生きていくうえで何が必要で、何が大切なのか、大事にしなければならないことは何かが分かってくると、彼ら彼女らが持つ強みが良く分かります。
それは、働くことに真面目に向き合う姿勢、働くことを当たり前だと思える価値観、アルバイト経験、集団生活の経験、あいさつやルールを守る習慣など、挙げたらキリがないほどです。
施設で集団生活ができたから、昼間アルバイトをしながら高校に通っていた、18歳で自立しなければならない宿命があるから、だからこそ、同世代の若者達が手に入れられない強みが彼・彼女達にはある。
苦労という「経験」を糧にし、お客様に喜ばれたい一心で仕事をされ、高卒という学歴にも関わらず世界一のカレーチェーン店を日本に作り上げた偉人を社会的養護が輩出したという話は有名です。
今の日本には、なんとなく大学に進学し、特に何がしたいかも良くわからないまま卒業し、形だけの「大卒」という肩書を武器に就職活動をするけれど、就職試験に受からず就職できない、就職できたとしても打たれ弱く長続きしない、そんな大卒者も増えています。
中小企業をはじめとした多くの企業で、やる気のある若者はどこに行ってしまったのか、経験や知識なんて無くて構わない、やる気さえあれば、会社がきちんと育てるのに、そうした声が増えてきました。
そうした企業からすると、彼・彼女達の存在は、まさに希望です。
自分の可能性を信じて、是非社会で活躍してもらいたい。
そして、その準備を施設や高校にいる間にしっかりしてもらいたい。
「施設出身だから、定時制出身だから、なんて関係ない、自分次第でどんどん道は切り開ける!」
そんな前向きなメッセージが先輩たちから本人たちにしっかり伝わる社会へ。
フェアスタートの就職支援で就職した若者の多くは、企業からの評価も高く、育てがいがあると喜ばれています。
時代が必要としている貴重な存在が、社会で存分に活躍できるように。
彼・彼女達の未来を引き続き応援して参ります。
代表 永岡鉄平
代表者プロフィール
略歴
1981年横浜市生まれ。
大学卒業後、リクルートグループに入社し、求人広告の法人営業に2年間従事。
その後、当時の顧客に誘いを受け、大学院生の高学歴ワーキングプア問題を解決することを目的とした就職支援会社の設立に参画。
通算5年 間、企業の採用支援、学生の就職支援双方に従事する中で、若者の世界において、労働者と雇用者との需給関係に根深い課題を認識。
「若者と雇用」をテーマ に、未解決な社会的課題の解決に挑戦したいと起業を決心し、起業準備中に様々課題を調査する中で社会的養護の子ども達・若者達の存在を知る。
親からの支援 が見込めない中、逆にだからこそ同世代よりは働くことに真剣に向き合い、高校卒業後18歳という若さで社会に挑戦するものの、多くがワーキングプアとなる彼等・彼女等の現実を知り、人材業界で培った経験を活かし、彼等・彼女等の就労支援を決心する。
受賞歴
2010年9月 第1回社会起業プランコンテスト(内閣府地域社会雇用創造事業)グランプリ(最優秀賞)
2014年2月 キララ賞(かながわ若者生き活き大賞)
2017年7月 第31回人間力大賞 会頭特別賞
2017年12月 社会デザイン学会 学会奨励賞
職員紹介
永岡鉄平
- 代表
メッセージ
一緒に「はたらく」を楽しみましょう!
青山なつみ
- コーディネーター
- 川崎北高校卒業
メッセージ
里親家庭で育った経験を生かして、若者達の気持ちの寄り添いながら、時には優しく、時には厳しく、応援させていただきます。
小金井花
- コーディネーター
- 養育里親家庭出身
メッセージ
先輩方のようなコーディネーターになれるよう日々勉強中です。