明けましておめでとうございます。

当HPは、おかげさまで、開設よりコンスタントにアクセス数が伸びておりまして、毎日それだけ多くの方に当HPをご覧いただけておりますこと、心より御礼申し上げます。

今年も、社会に対して価値を創出し続けることに愚直に取り組んでまいりますので、何卒本年も宜しくお願い致します。

さて、2012年の抱負、ということで、年始早々、感じたことを申し上げます。

民間の法人で、社会問題に対峙すること。

これは、瞬間的に行うことであれば、そう難しいことではないと思います。

しかし、

民間の法人が、社会問題に対峙しつつけること。

その活動を、持続させていくこと。

これは、そう簡単にはいきません。

それが簡単にいかない大きな理由が、事業を継続、維持していくために生み出さなければならない活動資金です。

フェアスタートもその部分に関しては、例外ではありません。

潤沢な活動資金をどう創りだすか、そこには多くの課題があります。

先立つものが無いと、、、

ということで、僕も少なからず行動に優先順位をつけているのも事実です。

しかし、この現状に関して、もしかしたら、これって矛盾に陥りやすいポイントも内在しているな、と気づいてしまったのです。

どういうことかと言いますと、「目的」に対する矛盾です。

企業、ビジネスの論理から考えると、フェアスタートは児童養護施設の若者達の魅力をいかに社会に発信し、唯一の収益事業である人材紹介(求人情報斡旋)で収益を上げ、その他の教育事業等にお金を回すか。

この順番で考えてしまいます。

しかし、上記スタンスのままだと、3年後、5年後、首都圏域でこじんまりと、地味に活動を続けている姿しかイメージができないのです。

そこで、改めて自問自答してみました。

永岡鉄平がフェアスタートとして実現したい「目的」は何か。

それは、属人的ではなく、汎用的なインフラ。

分かりやすく言うと、フェアスタートが直接関わらなくても、施設を巣立つ若者が地域社会にスムーズに受け入れられ、フェアなスタートをきれている様です。

それを実現するにはどうしたら良いのか。

勿論、実績をコツコツ作り、実績、実態を可視化する今の活動は続けます。

でも、それだけではダメで、もう一つ大きな力の流れが必要です。

それは、企業の最前線で何十年も頑張ってこられて、リタイアし、これから社会に還元されていかれようとされていらっしゃる方々。

現役の社会人だけれども、ライフワークとして社会に貢献したいと思っている方々。

上記にあてはまらなくとも、そもそも、空いた時間を使って社会に貢献したいと思っていらっしゃる方々。

このような方々のご助力、ご活躍が欠かせません。

日本全国でそのような方々が手を取り合って、未来の日本を支える若者・子供達へ想いを提供して下さるのなら、

これ以上に無いインフラが出来上がります。

確かに、利益という観点から見たら、この力の流れは非常にボランタリーな要素は強いです。

なぜなら、フェアスタートという枠を超えて起こる動きであるため、フェアスタート自身にダイレクトに収益は生まれないからです。

でも、これこそが目的を達成するために必要不可欠なのであれば、僕はその矛盾を乗り越えようと思います。

ある意味賭けになるかもしれません。

しかし、これを乗り越えた先に、何か今までに無かった新しいモノが待っている気がします。

2012年のフェアスタートに、どうぞご期待ください。

2012年1月1日 株式会社フェアスタート 代表取締役 永岡鉄平